単身赴任経営者の日常

東京に単身赴任中の経営者の日々を綴る。夫婦仲はもちろん円満♪

「習慣化」により得られるのは強靭さ、「新しい刺激」により得られるのは柔軟さ

こんにちは、鈴木です。

 

日々の習慣に関してどれだけ意識して過ごしているでしょうか?

 

私は毎月習慣形成に関するセミナーを開催しております。

 

習慣とは、ある時点で意図的に作り、やがて考えなくても毎日行うようになるもの

(チャールズ・デュヒット著『習慣の力』)

以前読んだ本でこのように定義されていて、なるほどなと思い毎回セミナーで引用させていただいております。 

習慣とはそのような性質のものであるために、習慣化により得られるものと習慣化だけでは得られないものがあると言えます。

 

今回は習慣と自分の人生のつながりに関して考察していきますね。

 

目次

 

習慣化により得られるもの

習慣形成に関するセミナーにおいて、習慣の3つの側面を取り上げています。

  1. 行動に関する習慣
  2. 思考に関する習慣
  3. 感情に関する習慣

行動の習慣化は継続力を左右し、思考の習慣化は価値観・人生観を左右し、感情の習慣化は幸福度を左右します。

 

これらの習慣化により得られるものは、強靭さだと私は考えます。

 

例えば「毎日バットを100回振る」や「毎日数学の問題を1問解く」という行動習慣は、バッティングや数学能力に関する強靭なスキルを身につけさせてくれます。

またポジティブな思考習慣は、ぶれない強靭な軸を与えてくれます。

自分をマインドフルに保つ習慣により、強靭なストレス耐性が得られます。

 

これらは私たちの基礎的な部分で、建物に例えると土台になります。

高い建物を建てようと思ったら深くて強い土台が必要ですね。

人生を豊かにしてより多くのことを成し遂げようと思ったら、心技体の強靭な基礎を身につける必要があります。

これらを与えてくれるのが、習慣なのです。

 

デューク大学の研究チームは、2006年に「人が1日に行う行動の40%が習慣によるものである」と発表しました。

つまり、人生の40%は習慣が作っているということです。

 

またマザー・テレサさんの言葉と言われる下記の名言にもそれは表れています。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

 (マザー・テレサ

 

私たちがどんな習慣を身につけているかで、それが性格や人格に影響を与え、人生の大きな流れを決定づけていくということが言えます。

 

※ちなみに上に挙げた習慣の3つの側面に関して、習慣に関する書籍も出されている習慣化コンサルタントの古川武士さんという方も全く同じ切り口をされていたので驚きました。

古川さんの書籍はブログの最後にリンクを貼っておきますね。 

 

習慣化だけでは得られないもの

では習慣では得られないものは何でしょうか?

 

これは習慣をどう捉えるかにもよりますが、1つのことを習慣にするというプロセスでは得られないものは、柔軟さしなやかさだと私は考えます。

 

スポーツに例えてみましょう。

例えば体操の内村航平選手は、最近はケガなど事情はありますが、体操において右に出る人がいない存在です。

ですがその内村選手、2014年に日本ハム-ロッテ戦の始球式をした際、ボールが全然まっすぐ投げられませんでした。

それは、体操に関する筋肉だけに特化して身につけているからだと言われています。

 

また私の知り合いでアマチュア囲碁の元日本チャンピオンがいますが、将棋に関しては全然ダメだと言っていました。

駒を取って再利用するということが慣れていなさ過ぎて、どう指せばいいかわからないそうです。

 

内村選手や囲碁チャンピオンの例から、習慣化により得られる素晴らしい力がわかりますが、同時にいろんなことに瞬時に対応する柔軟さはそれだけでは身につかない、ということもわかります。

 

脳の神経細胞も、同じことを繰り返すこと、つまり習慣により、使う神経細胞の回路はどんどん強くなるが、使わない神経細胞回路は衰えていくことが分かっています。

逆に新しい刺激を与えることで新しい神経細胞回路が切り開かれ、刺激を与えれば与えるほど充実した回路を形成でき頭の回転が速くなります。

そのため認知症の予防のためには脳に新しい刺激を与え続けることが推奨されているのです。

 

大切なのは「習慣化」と「新しい刺激」を交互に繰り返すこと

建物で例えると、基礎となる土台は強いほうがもちろんいいです。

強靭な心身は多くのものを私たちの人生に与えてくれます。

強靭になるということは、頑なになるということではないので、習慣が悪いわけでは全くありません。

 

しかし同時に、変化の大きく将来予測が困難な「VUCA(ブーカ)」の時代だからこそ、柔軟さも人生には欠かせない要素だと私は思います。

 

大切なのは、今自分自身はどんな習慣を身につけ、どんな新しい刺激を自分に与えているかを、意識・認識しているかどうかです。

そして、「習慣化」と「新しい刺激」を意図的に自分に与え続けているかどうかです。

 

習慣と刺激を自分のものにして、強靭さと柔軟さを併せ持った心身を共に身につけていけたらと思います🙌

 

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品川区大井町にてBase-Up(ベースアップ)という社会人向けの教育研修を運営しております。

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※習慣化コンサルタント古川武士さんの書籍はこちら

理想の人生をつくる 習慣化大全

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