単身赴任経営者の日常

東京に単身赴任中の経営者の日々を綴る。夫婦仲はもちろん円満♪

「ルールだから」などと一方的に押し付けるのではなく、言葉を交わしましょう

こんにちは、鈴木です。

 

前回のブログで「~ねばならない」という強い思いが引き起こす影響について書きました。

今日はその続きをお話しします。

 

交流会に来られる若手の皆さんは、上司や先輩から職業観をことあるごとに伝えらています。

 

10年以上前の私も、最初に入社した会社でそうでした。

 

・残業が少ないのは暇な証拠

・有休は勝手にとっちゃいけない

・社員研修に行くより仕事していたほうが有益

・仕事は全部やらなきゃいけない

・会社のイベントは絶対参加

・期限は守らなければいけない

・仕事ができない人はダメなやつ

・ルールを守らない奴は人間的にダメだ

etc...

 

他にもたくさんあった覚えがあります。

 

これらは上司や先輩がたが長年働いてきて出した正解なのだと思います。

中には私自身その通りだなと思うものもありますし、当たり前にやっていることもあります。

 

ですが「なぜそうなのか?」を上司自身の言葉で語ってもらったり、「あなたはどう思う?」と私の意見を聞いてはくれませんでした。

覚えているのは、会社の論理だったなという想いです。

 

お恥ずかしいことに、3ヶ月に1回くらいの頻度で出退勤を入力し忘れることがありました。

出退勤を入力し忘れると始末書を書いて上司の印鑑が必要なんですね。

毎回上司が心の底から嫌な顔をされていたのを覚えています。

 

そんな中、一度月に2回やらかしたことがありました。

自分の中では「またやっちゃった」くらいにしか思っていませんでしたが、突然上司に別室に呼び出されめちゃくちゃ怒られたのです。

もちろん忘れた自分が悪いのでしょうがないのですが、「いくら仕事をしていても出退勤の入力し忘れてたら人として終わってる」とまで言われました。

なんでそこまで言われなきゃいけないんだと思い、「どうしてそこまで出退勤を入力し忘れちゃいけないんですか?」と聞くと「それはルールだからだ!」と言われてあきれ返ってしまいました。

 

私はなぜそんなルールがあるのか、人格を否定されるほどよくないことなのはなぜなのかを聞きたかったのですが、ルールだからで片付けられてとても残念な思いをしました。

そして私は、「この人は会社側の人間なんだ、何かあった時に僕の味方はしてくれないんだな」と認識し、その後その上司に心を開くことはなくなりました。

 

こんな極端な事例はないかと思いますが、少なからず人に対して頭ごなしに否定したり、ルールなどを押し付けたりすると、相手はとても苦しい思いをします。

 

若いとはいえ子供ではないので、若手も若手なりに考えや大切に思うこと、価値観を持っています。

正論を押し付けられても自分の中にあるものとズレがあったらやはり苦しいです。

もしそれが正解だと思って自分をその枠に押し込んで仕事をしても、仕事に対するプラスの感情は生まれにくいし、心を壊してしまう人も出てきます。

 

前回の記事の通り、仕事をすることと幸福感の向上がつながらないのです。

 

今の社会は会社の中以外にもコミュニティを持つことがたやすいです。

会社の中のコミュニティに居場所を感じられなくなれば、簡単に会社から心が離れます。

 

彼らが会社のコミュニティに居場所を感じられるよう、一人の人間として彼らの味方で居続けたいものですね。