単身赴任経営者の日常

東京に単身赴任中の経営者の日々を綴る。夫婦仲はもちろん円満♪

強い「ねばならない」感は若手を苦しめる

こんにちは、鈴木です。

 

あなたは「〇〇でなければならない」という言葉をよく使っていますか?

 

社会人交流会で若手と交流していると、若手が上司から「営業マンとして(技術者として)こうしなきゃダメだろ」と言われている、みたいな話題がよく上がります。

 

また仕事でお会いする人生の先輩がたと話すと「若手を見てて、仕事なんだからこうしろよ、と思うんだよね」というお話も聞きます。

 

この話を聞いて、私自身も最初に入社した会社でよく言われてたな~というのを思い出しました。また私も私自身に対して、社会人として、社員として、仕事として、こうでなければならない、のような「こうでなければならない」と縛っていたなぁと感じます。

 

このようなねばならない感は、子供の頃は非常に効果的でしたが、成人になると役に立たなくなります。

これをイラショナルビリーフと言います。

 

心理学における論理療法という分野では、人間の悩みは出来事や状況に由来するのではなく、そういう出来事をどう受け取るかという受け取り方に左右されると考えます。

この受け取り方をビリーフと言い、論理性があり事実に基づくビリーフをラショナルビリーフ、論理性がないとか事実に基づかないビリーフをイラショナルビリーフと呼んでいます。

 

この「~ねばならない」というイラショナルビリーフに対して、男性と女性で反応が違います。

 

「~ねばならない」という考えを強く持った男性は、自己評価を高く持ち意欲も高い傾向にあります。ですがその反面、喜びなどのプラスの感情は持てないようです。

 

「~ねばならない」という考えを強く持った女性はどうかというと、男性とは違い自己評価に関しても意欲に関しても高くも低くもない傾向にあるようです。ですがプラスの感情に関しては男性と同じで持てていないようです。

 

男女間の差よりも個人差の方が大きいので一概に男女間の違いを言うつもりはありませんが、いずれにせよ「~ねばならない」という観念はプラスの感情から私たちを遠ざけるイラショナルビリーフなのです。

 

若いころは特に、どんな人と働いているかに強く影響を受けます。上司や先輩がどんな声をかけているか、どんな言葉を使っているかで、若手の感情を左右するのです。

 

一緒に働く仲間のためにも、私たちの使う言葉や声掛けに対し意識を向けることが大切ですね。