新しい技術やスキルを早く身につけたい方必見!プロとアマチュアに大きな能力差がある理由
こんにちは、鈴木です。
先日、稲盛和夫さんの言葉を引用して、人生の方程式の話をしました。
能力を高めるために『守破離』が大切で、まずは型を何度も修業・鍛錬して身につけることから始めるのがコツと言われていますが、私自身はそれに加えて『鍛錬のスピード』も大切だと書きました。本日はそのことについて触れていきます。
雪が積もる原理
突然ですが、雪が積もる原理はご存じでしょうか?
雪ってパラパラと降っていてもなかなか積もらないの、降雪量が増えると急に積もり始めますよね。私の地元の静岡はほとんど雪が降らず、降ったとしても風花です(風花って、美しい日本語ですよね)。それでも珍しかったので子供の頃は大変喜んで、積もったら雪だるまつくろう!なんて夢を見ていました。でも一度も積もったことがなくて、不思議だったんですよね。
雪が積もる原理は物理が得意な方はすぐピンとくると思いますが、雪の結晶が地面に触れて溶ける際に地面を冷やすスピードが、地面の温度が元に戻るスピードを上回る量の雪が降ると、地面の温度が0度を下回った時点で雪が解けなくなり地面に積もります。逆に雪の量が少ないと、地面の温度が元に戻るスピードが雪の地面を冷やすスピードを上回るので、いつまでも雪が地面に触れて溶けるので積もりません。
雪は単位時間当たりの降る量が一定を超えるまでは積もらず、一定を超えると急に積もり始めるんですね。
修業・鍛錬のスピードが重要な理由
さて、能力開発の話に戻ります。
何か新しいことを習得しようとするとき、自分に早く身につけようと思ったら、修業・鍛錬の単位時間当たりの数、すなわちスピードを上げることです。スピードを2倍に上げると、身につく速度は2倍になるから当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、違います。鍛錬の速度を2倍に上げると、身につくスピードは2倍以上、3倍にも4倍にもなります。先ほどの雪が積もる原理と同じで、目に見えて大きな変化をするには、一定以上のスピードで鍛錬することが必要なのです。
筋トレに例えると、100日間毎日1回ずつ腕立て伏せを行うのと、1日に100回腕立て伏せを行うのと、『100回の腕立て伏せの効果』はどちらが高いでしょうか?もちろん、1日に100回やった方が筋肉はつきます。なぜなら筋肉は一度負荷をかけて筋肉繊維を損傷させて、回復するときに増強するからです。1日1回だと、筋肉がつく方向より元に戻る方向の方が強く、ほとんど変わらないのです。
同じことが能力開発にも言えます。私たちは何か新しいことを習得しようとするとき、物理学で言う「作用」と「反作用」のように、元に戻そうとする力が働きます。これを『ホメオスタシス』と言います。
このホメオスタシスで元の状態に戻すスピードより、速いスピードで前進していくことで習得が早まります。そして、元の状態から離れた状態を維持すると、脳や体がその離れた状態を「元の状態」と認識し始め、脳や体が習得しようとしていることに合わせてセッティングされ、洗練されていきます。マラソン選手の体がマラソンに最適化されていたり、棋士が将棋用の脳みそに最適されていたりするのは、この効果によるものです。
しかし鍛錬のスピードが遅いと、いつまでたっても元の状態に居続けるため、技術的にはある程度上達はするでしょうが、習得しようとしていることに対して脳や体がセッティングされないため洗練はされません。つまりプロにはなれず、アマチュアの域を越えられないということです。
この技術やスキルを身につけよう、この能力を高めようと方向性を定めたら、優先順位をはっきりさせてそれ用に時間を投じて、そのこと以外は手を付けない『集中期間』を作ることが大切です。それ以外をしないというリスクがあるので、方向性を定めるのに時間をかけるのは必要でしょう。ですが一度定めたら、集中期間を作ることでそれ以外のことをしないというリスクを負っても余りあるほどの見返りを得ることができます。
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