単身赴任経営者の日常

東京に単身赴任中の経営者の日々を綴る。夫婦仲はもちろん円満♪

鶏口牛後という生き方もある

こんにちは、鈴木です。

 

最近「デスノート」という漫画を読みなおしました。YouTubeで二回触れたので、読みたくなっちゃいまして、漫画喫茶に駆け込みました。

 

前半はキラとLとの頭脳戦・心理戦が進んでいきます。一進一退の攻防で読みごたえがあります。でもその中でキラは超常の力を持っているので、一歩先んじることができ、しっぽをつかませません。

 

その中の一コマで、正確なセリフは忘れましたが、「この世はルールを作るやつが一番強い」という箇所があり、う~んとうなってしまいました。もちろん漫画の中ではそれはキラなんですが、これって現実世界でも本当に言えるよなと。

 

今の世界で生きていく以上、住んでいる国や地域のルールには従わなくてはいけませんが、自分が会社のような組織に属しているならば、その組織のルールにも当然従うことになります。もしその組織のルールに従いたくないなら、自分が別の組織を作ってルールメーカーになるか、どの組織にも所属しない自由な身になるか、ですよね。

 

中国の古典「史記」に

寧ろ鶏口となるとも牛後となるなかれ 

 という漢文があり、それを思い出しました。高校の漢文にも出てくる有名な文章で、「大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となるほうがよい」という意味です。

 

これはちょうどキングダムでやってる古代中国の戦国時代に、秦に対抗して六国が同盟を結ぶために、蘇秦という弁論家が六国を説得して回った時の口説き文句なので、それが正しいとか原理原則だとかいうつもりはありませんが、今になってはいろいろ考えさせられます。

 

組織に所属してルールに従って生きることはもちろんメリットが多いです。一人ではできないことができるし、安心感もある。また仲間ができるので危機的状況になっても助け合って乗り越えられる。私自身会社員ではありませんがいくつかの組織に所属しているので、そのメリットをたくさんいただいております。なので決して組織から離れたほうがいいとは思っていませんが、なかにはルールに従うことで、様々な理由から「自由を失った」と感じる人もいるのかなと思います。

 

そういう人は組織の中心に近い位置にいると、より苦しい思いをすることになるのかなと思います。ならば、ある程度距離を置いて、また自分で組織を作ってもいいし、どの組織とも一定の距離を保って自由に生きるのが、その人にとっては楽な生き方なんじゃないか。

 

デスノートの世界では、キラと共に犯罪のない世界を目指すために戦う側と、Lやニアと共にキラという殺人鬼を捕まえ打倒する側との争いが描かれています。どちらの側にしても、そうやってある目的に向かって生きる生き方も素晴らしいと思いますが、楽で自由な生き方はできません。どちらの側にもいず、犯罪も侵さず、流れに身を任せて生きる生き方もある意味幸せなのかもしれません。

 

で、私はどう生きたいのか。

 

それがテーマだなと感じます。