単身赴任経営者の日常

東京に単身赴任中の経営者の日々を綴る。夫婦仲はもちろん円満♪

博士のキャリア問題に対して踏み込みます。

おはようございます。鈴木です。

 

以前記事で、博士課程やポスドクの方々の実情について書きました。100人の博士の村のYouTubeとか紹介しましたね。

若手研究者の成長を阻む、日本の博士課程・ポスドクの実情 

 

あれからまた少し博士課程やポスドクについて調べたので、ここで記録の為に報告しますね。

 

博士のキャリアパス

100人の博士の村のYouTubeでもあったように、博士課程の学生の卒業後のキャリアパスは、大学教員、ポスドク等で研究員、企業に就職、公務員などがあります。中には自分で起業する方もいれば、恐ろしいのは行方不明になってしまうことも・・・

 

研究者の道にとっては、博士の学位は例えて言うと「運転免許」のようなもので、取らないと話にならないので、研究者を志す学生は博士課程に進学していきます。そういう方の中には、教授のキャリアを目指す為に進学する方もいれば、好きな研究ができればいいからキャリアや収入には興味ない、お金がなくても食わしてもらってるから大丈夫♪という方もいます。

 

後者にとってはポスドク問題は全く問題ではなくて、博士→ポスドクという流れがとても天国のようなものなのかなと思います。実際「ポスドクがみんな苦しいと思うなよ」みたいに発言する方もおられます。そういう方は全然そのままでいいんじゃないでしょうか。

 

問題は前者で、キャリアを目指していきたいのに、大学教員のポストは限られていて、全然上にあがれずポスドクなどの任期付き職員でとどまっている人がたくさんいる、ということです。そして任期付き職員は、満期が来たら職を失う不安定な状況の上に、給料も安いのです。

 

大学教授から見た博士♪

博士がそういう状況なのを、教授はどうにかしなきゃという気にならないのでしょうか?

 

教授からすると、自分たちはその生存闘争に生き残ってきた人なので、ポスドクの世界を振り落としのように見ている節が在ります。キャリアが不安とか何言ってんの?とにかく研究に熱中して成果を出していけば生き残れるんだから、それまで一心不乱にやれ!生き残れ!企業に就職するやつは落ちこぼれだ!という意識のようです。

 

研究者はスポーツや芸術家と同じだとまで、一部の先生方は認識を持っているそうです。「芸術家だって3割くらいは行方不明になるでしょ?」って・・・博士は芸大の学生と同じということです。確かにそうかもしれません。この話には一理あるなと思ってしまいます。

 

ですが、そしたらもっと研究者を1人の独立事業主と見なして、研究者自身のキャリアについて自由に考えさせたらどうなのか?と思います。日本の教授は、博士が自分の今後のキャリアを考えることを嫌う傾向にある様です。「そんなキャリア説明会とか行く暇があったら研究して一つでも多くのデータを出せ」みたいに。そして、博士のほうも教授のそういう意識や研究室の雰囲気にのまれて、考えることなく研究に没頭していってしまっています。実際に、僕自身は修士でしたが、教授から何を言われるかわからなかったので、教授に隠れて就職活動をしていました。

 

そんな教授の頭の中や、意識を変えなければ、博士にとって明るい世の中というのはとても道のりが長いんじゃないか?と思います。 大学教員への啓蒙活動がとっても必要なんじゃないかと感じています。

 

まだまだ書く事はたくさんありますが、今日はここまでにします。また書きますね。